ドラム式洗濯機が臭くなる原因と対処法

ドラム式洗濯機

こんにちは、川端です。
今回は、ドラム式洗濯機が臭くなる原因と対処法について解説したいと思います。
そもそもドラム式洗濯機が臭くなる原因には大きく分けて2つあります。
1つは洗濯機内のカビや雑菌による老廃物の蓄積が強烈な悪臭を発します。
もう1つは、排水パイプや排水溝の汚れ詰まりによる臭いの逆流ですがこれは次回解説致します。

目次

なぜドラム式洗濯機にカビや雑菌が繁殖するのか?

  • ドラム式洗濯機の特徴である乾燥機能を使用していない
  • 水に溶けにくく機内に残りやすい洗濯洗剤を使用している
  • 普段から各メンテナンス箇所のお手入れをしていない

ドラム式洗濯機の特徴である乾燥機能を使用していない


私がドラム式洗濯機クリーニングで訪問した際、たまにこのようなお客様がいらっしゃいます。せっかくドラム式洗濯機を使用されているのに「乾燥機能の使い方がわからない」や「浴室乾燥を使用して洗濯物を干しているから」などの理由でドラム式洗濯機の乾燥機能を使用していませんでした。ドラム式洗濯機は乾燥機能があるため縦型洗濯機と比べてカビや雑菌が繁殖しにくいのですが、乾燥機能を使用しないと逆に繁殖しやすくなリます。洗濯後、洗濯槽に水や湿気が残留し、溶け残り蓄積した洗剤と合わさることでカビの温床となるからです。ドラム式洗濯機の乾燥機能は洗濯物を乾かすだけでなく、同時に洗濯槽の中も高温乾燥させますので、50°C以上の熱風によるカビ菌や雑菌の死滅が期待できます。(Panasonic製のヒートポンプ搭載機種で60°C乾燥)

水に溶けにくく機内に残りやすい洗濯洗剤を使用している


現在、市販の洗濯洗剤は数十種類ありますが、粉石けんや成分表記に「石けん成分」と記載のある洗剤は、洗濯槽内に残留しやすく蓄積してしまうため注意が必要です。アレルギー体質などを理由にお肌に優しい石けん成分の洗剤や自然派洗剤、オーガニック洗剤などを使用しているお客様がいらっしゃいますが、このような蓄積する洗剤を使用すると、カビの繁殖を助長してしまい余計に体質悪化になる可能性もあります。また、お住まいの水道水中に含まれるカルシウムやマグネシウムイオン(硬度成分)などもカビの繁殖原因になります。このように、まずは洗剤成分をしっかり確認して、カビ汚染を助長してしまう洗剤はご購入を検討して頂きたいと思います。

普段から各メンテナンス箇所のお手入れをしていない

ドラム式洗濯機の日々のメンテナンス箇所は以下の4箇所です。

  • 上部乾燥フィルター、洗剤口、糸くずフィルター、窓パッキン、※乾燥ダクト

メンテナンスを怠ると水分を含んだ繊維の汚れや油分、皮脂汚れなどが各箇所に蓄積して、その後、黒カビの温床となります。
乾燥後は各箇所をブラッシングして埃を取り除き、洗濯だけの場合は、できるだけタオルで水分や汚れを拭きあげると効果的です。
※乾燥ダクト掃除につきましては次回解説いたします。
※別の対策法として「洗濯槽クリーナー」がありますが、次回解説いたします。
※最終的には完全分解クリーニングでリセットがおすすめです。

目次